2007年10月26日

たゆたう

たゆたう.doc

いま見ると結構拙い。一章が一番読みにくい。
でもこの文章が好きでしたら。。。↓


僕は一歩踏み出して、教室の中へと足を踏み入れる。教室の中はざわざわとしている。みんなの声が耳に入る。みんなは昨日見たテレビの話とか勉強のことを話していた。僕はそこで漸く自分の心臓がバカみたいにバクバクいっていることに気がついた。いつからだろう。なぜ僕はこんなにも緊張しているのだろうか。そう思った。誰かが僕に対して「おはよう」と言った。僕もその人を見て「おはよう」と言い返した。冷や汗が流れた。頭がぐらぐらしてきた。足取りが重い。まるで鉛でも足に着けられているみたいだ。僕の視界が一人の女の子を捕えた。その子は窓際から外を見ているような、ただそこにいるだけのような、そんな感じでそこにいた。太陽が差し込むその光の中に佇むその子はとてもキレイに思えた。僕はその子から目が離せなくなった。いや、離さなくなった。周囲の声も聞こえなくなった。教室の中にはまるで僕とその子しかいないような感覚を持った。数秒後、僕の視線に気が付いたのか、その子はこっちを振り向いた。そして「おはよう」と言った。おはよう。その言葉は僕の頭に反響した。反響して拡散した。そのおかげで頭のぐらぐらは落ち着いたが、変わりに心臓の鼓動は爆発しそうなほどに高まった
posted by whiteapple at 22:54| 東京 ☔| Comment(0) | 小説・言の葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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